アフターピルと不正出血の関係

「不正出血」と聞いて、不安に思う女性も多いのではないでしょうか。

また、その反対に低用量ピルやアフターピルを服用したことがある女性は聞き慣れている言葉かもしれません。

それは、月経以外の子宮からの出血のことを「不正出血」というのでピルの効果を知る時にこの言葉を耳にしているのです。

アフターピルを飲むことで不正出血が起こる、その働きによって避妊ができると思っている人もいるのではないでしょうか。そう聞くと、危険なのか不安になってしまいます。

それでは、アフターピルと不正出血の関係をみてみましょう。

アフターピル服用後の不正出血とは消退出血を指すことが多い

アフターピルを飲んで起こる消退出血について説明する女性
低用量ピルやアフターピルの副作用に、不正出血があるという情報を見たことがある人は多いでしょう。

この不正出血の一種に、避妊成功のサインとなる消退出血も含まれています。他のことが原因になる場合もありますが、避妊のためのピル服用後に起こる出血については副作用の不正出血として簡易的に説明されることがあるのです。

そのため、アフターピルを飲んだ後に出血があって「不正出血だから危険だ」と、すぐに判断して不安になるのではなく、自身の症状を知るためにも落ち着いて様子をみることが大切になります。

自然に起こる消退出血=生理

消退出血とは、女性ホルモンのエスロトゲンとプロゲステロンの分泌量が何らかの理由で少なくなることで子宮内膜が剥がれ落ちて、経血が体外へ排出されることをいいます。

これを聞いてピンとくる人もいると思いますが、実は生理(月経)も消退出血の一種なのです。

ホルモンバランスが正常な場合はエストロゲンの分泌量が増えると、子宮内膜が厚くなり排卵が起こります。そして徐々にエストロゲンが減少するとプロゲステロンの分泌量が増えて、妊娠しやすいように子宮内膜を維持します。

その間に妊娠しなかったとき、特にプロゲステロンが減少すると子宮内膜が剥がれ落ちるといったことが周期的に繰り返されます。

これが25日~38日前後で起こる月経周期と呼ばれるものです。ホルモンバランスはとても繊細でストレスや生活習慣の影響で変化しやすく、24日以下もしくは39日以上の月経周期の場合は生理不順といえます。

不妊になりやすいサインでもある消退出血

不妊の可能性が高くなる消退出血もある
生理予定日でも無いのに、消退出血が起こる場合もあります。本来、排卵後には卵子を覆っている卵胞が黄体へ変化します。

この時、黄体からエストロゲンやプロゲステロンの分泌が不十分になることがあり、それを「黄体機能不全」というのです。

2つの女性ホルモン分泌が不十分の状態だと、子宮内膜の発育や成熟がうまくいかなくなってしまうので受精卵が上手く着床できなくなってしまいます。

また、もし着床できたとしても黄体が上手く機能していないことで、妊娠の維持が難しくなり消退出血が起こってしまうのです。

このように黄体機能不全が原因で消退出血を起こすと、不妊になりやすくなってしまいます。

ただ出血量の個人差はありますが、生理前に排卵出血などの不正出血があって生理期間中は普段通り出血する、場合もあるようです。

アフターピルを飲んだ後の不正出血には種類がある

事後避妊のためにアフターピルを飲んで、数日後に起こる不正出血は必ずしも消退出血と言う訳でもありません。

実はアフターピルを飲んだ後の不正出血には種類があって、消退出血の他に排卵出血や着床出血があるのです。

消退出血は、強制的に生理を引き起こすことに成功して避妊が出来ている証になります。
アフターピルを飲んで起こる消退出血は避妊成功の証
しかし、着床出血はアフターピルを飲んでも受精卵の着床に間に合わず、妊娠している可能性が高い状態を指します。受精卵が着床時に絨毛で子宮内膜を傷つけてしまうことで、少量の出血が起こる場合があるのです。

また排卵出血は名前の通り、卵子が卵巣から飛び出す際に卵巣の表面を破ることで起こる出血のことです。そして、もう1つの原因として排卵時にエストロゲンの分泌量が増減すると、一部の子宮内膜が剥がれて出血することもあります。

着床出血・排卵出血はともに半日~3日程度の期間で出血量も少量であることがほとんどです。その為、アフターピル服用後に少量で期間が短い不正出血が起こった場合には、まだ妊娠の可能性があることを理解しておきましょう。

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異常な出血や長い期間の場合は病院を受診が必要

普段の生理のような出血量は経血の色、出血期間であれば特に問題ないでしょう。

しかし、極端に出血量が少なかったら妊娠を疑ったり、万が一期間が長すぎる・出血量があまりに多い・経血の色が普段と違う、などを感じたら放置せずに病院を受診するようにしましょう。

妊娠ならば、身体的には問題はありませんが今後の生活について考えなければいけません。

また、健康的な異常であれば迅速な対応が必要になるので、普段から経血の色や出血量・期間などを気にするようにしましょう。

不正出血のことを知って適正な対処をする大切さ

不正出血のことを知って適正な対処をする大切さを知る
アフターピルを飲んで避妊効果があらわれるのは、服用から3日程度経過してからです。そのため、アフターピル服用から3日経つ前に起こる不正出血については注意が必要になります。

それは、アフターピルの影響ではなく身体的に何らかの異常によって出血が起こっている可能性が高いので、なるべく早く病院で診察を受けることをオススメします。

女性は命を授かることが出来る身体である反面、とても繊細です。事後避妊にしても、本来の身体の仕組みを強制的に変えて、妊娠を避ける方法なので身体には負担がかかってしまいます。

その為、アフターピル服用後でもそうでなくても、不正出血などには敏感になることが必要です。

あまりに神経質になるのは、ストレス的にも良くないのでこうして不正出血について理解を深めて、万が一の時に適切な対処が出来るようにしておくことが大切なのです。

知識を持ってアフターピルを事後避妊のために備えておけば、より安心して活用することができます。

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